舞城 王太郎 「イキルキス」

イキルキス

イキルキス

 

表題作と他二編からなる中篇集。
相変わらずの文体と簡単に人が死ぬこと、でもって青臭く、割りと救いはあるようで無い。しかしながら、荒唐無稽って訳ではない。
舞城ワールドに淀みは一切ない。ここまで揺らぎがないというのは作家として完成の域に達しているという事なのかな。まあ万人受けは先ずしない。少なくとも日経新聞を購読してる人は忌む対象になる(かもしれない)。

パッキャラ魔道にある「人生パオパオパだ」と、いう事には不覚ながらも、感銘を覚えた。

 

評価は☆☆