本田 孝好 「チェーン・ポイズン」

チェーン・ポイズン (講談社文庫)

チェーン・ポイズン (講談社文庫)

 

やられた。

この筆者らしく温かい幕引きに、重いテーマながらも読後感はすっきり。

スリードの誘い方に名前を使うのは常套手法だと思うが、あまりのさりげない読ませ方に見事にやられた。なるほど、呼び方か。

ちなみに、文章中にでてくるアルカロイドという毒物ですが、ググってみると日本では一部の製薬会社のみが栽培しているみたいですね。近似種では園芸用に栽培されているものがあるようです。

本田さんは好きな作家の一人ですが、正義のミカタとat homeがいまいちだったもので、はらはらしてましたが予想を越えてくれました。

 

評価は☆☆