乾 緑朗 「完全なる首長竜の日」

--------------------------------------------------------------------------------

少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある 日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。映画「インセプション」を超える面白さと絶賛された、謎と仕掛けに満ちた物語。

---------------------------------------------------------------------------------

ブックオフにてタイトル買い。

2011年「このミステリーがすごい!」大賞だそうで、期待値UPで読みました。割合にさくさく読みすすめられます。慣れた人なら一時間弱程で一気読みできるでしょう。

夢と現実の境界が唐突に出現するので、最初だけ戸惑うかも(色々な意味で)しれませんが、中盤辺りで何となく展開が読めます。後半はほんとに怒涛の如く種明かしが続くので、一応はすっきりとはします。

上記に色々な意味で戸惑うかも? と書いたんですが、大枠としてSFチックな設定ありきで、ミステリ仕立てにしてるもんだから中途半端な感は否めません。が、読後感は意外に悪くないのが、何とも不思議ですw

 

でも、どっかで読んだことある内容だな。と、ググったら「クラインの壺」と似てるんだね。納得。

 

 

 

評価は★