道尾 秀介「ノエル」
三つの話と三つを繋ぐエピローグからなる短編集。
一番初めの「光の箱」は何処かで読んだなぁ、と思ってたらstory sellerに載ってました。これを読んでミスリードの巧みさに道尾ファンになったんですよね。作中に出てくるおとぎ話は秀逸です。
二話目の「暗がりの子供」もミスリードが導入されていて、また騙された訳ですが、最後はホッとしました。時々、残酷な方に話が進むのでね。全く、油断出来ない作家です。
三話目の「物語の夕暮れ」。かぶと虫の話も秀逸。けど、最後で救われねえなぁと思ってたら、エピローグで収束しました。後のは付け足しかな? と、いう印象。
ちなみに12月にちゃんと読みましたよ。
道尾秀介が初見な方は是非、この本から。
評価は★★